論語の学びをビジネスの現場へ活かす。多忙な経営者・社会人の負担を減らす運営へ。

インタビュー

有隣会

担当者名:原 幸恵 さま

業種:中小企業経営者向け勉強会

生徒数:約20名

東京都の「築地容器」さまが主催する『有隣会』は、論語の教えを現代のビジネス現場へ活かすための学びを得る、中小企業の経営者向けの勉強会です。

勉強会の参加費の徴収のためにGMOレンシュを導入し、オンラインとリアルのハイブリット開催を実現している『有隣会』の原さまへ、会の運営やGMOレンシュの導入に関してお話を伺いました。

オフライン参加でリアル会場に集う受講者と、オンライン参加の受講者が同時に勉強会を行っている様子

論語の学びをビジネスの現場へ活かす

ー 「有隣会」は、どのような教室ですか?

原さま)ビジネス論語を教材とし、論語の教えを現在のビジネス現場にどのように活かすかを学んでいます。中小企業に勤める方の人間力向上を目的としており、中小企業の経営者と社員、そしてそのご家族の方を対象としています。

講師には青柳 浩明(あおやぎ ひろあき)先生をお迎えし、リアル開催とオンラインのハイブリッド形式で毎月勉強会を実施しています。

参加されている方から、実際のビジネス現場でのお悩み相談を受け、それにあった論語の章句を解説いただいたり、時事問題を絡めて論語を学ぶこともあります。

青柳 浩明 先生
5歳の時から父の教育で『論語』を学び、社会人になると同時に『易経』の大家である故・大田観川氏に師事し研鑽に務める。20余年のビジネス現場での経験に裏打ちされたビジネス論語等、中国古典等の啓蒙・伝播活動を企業・団体他で精力的に行っている。

一昨年、別の団体が運営していた「ビジネス論語の会」が終了することになり、それを引き継ぐ形でわたしたちの会社が「有隣会」として運営を行っています。

現金の徴収負担をなくしたい

ー GMOレンシュの導入をご相談いただいたのもちょうどそのときでした。

そうなんです。ちょうど「有隣会」を始めるタイミングで。 前の会では、まず参加者を団体独自のシステムで募って、事務局が会費の徴収をリアル参加の方は現金、オンライン参加の方は銀行振込で行っていました。ただ現地で現金を取り扱うのはどうしてもバタバタしてしまうし大変で、できればなくしたいと考えていました。

そんなとき、講師の青柳先生からGMOレンシュを教えていただき、現金の取り扱いがやめられるのであれば、と導入を決めました。

ー 導入にご不安はありましたか。

初めてのシステムだったので、参加者のかたに利用方法がうまく伝わるか不安がありました。案内資料を作成し、登録方法や出欠の回答方法をご案内したのですが、なかなか浸透しなくて…。

でも、レンシュの担当の方がすごく丁寧にサポートしてくださって、その点はすごく安心感がありました。

現金の取り扱いをほぼゼロに。お知らせの一斉送信でスムーズな運営を実現。

ー 実際にGMOレンシュを導入してみて、現在の運用はどうでしょうか。

参加費に関しては現金の取り扱いがゼロになっており、とてもありがたいです。一部、直接の教科書購入で現金をいただくことはあります。

また、これまでオンライン参加の方は銀行振込で会費を徴収していたのですが、支払い確認が取れていない方がオンライン会場にいらっしゃることもあり管理が難しそうだったので、事前にクレジットカードで決済しておいてもらえるのは良いですね。

ー そのほか利用されている機能はありますか?

講義に関する毎月のお知らせもGMOレンシュを通して送っています。一斉に配信ができるので、それもとても助かっています。

スケジュール機能についてはもう少しうまく活用していきたいなと思っていて。当初は全員出席を前提として、欠席を回答できるシステムになっていたと思うのですが、最近、参加したい方だけが申込できる機能が出たと聞いて、そちらも活用していきたいなと思っています。

ー ありがとうございます。スポット参加の方も、より利用しやすくなるよう改善を続けてまいります…!

論語を通して、社員の自主性を高める

論語の章句をビジネスに使える教訓として解説する講師の青柳先生

ー 実際にビジネス論語を学んで、メンバーの方の変化を感じることはありますか?

論語の章句に「君子はこれを己に求む(君子求諸己、小人求諸人)」という言葉があります。人はどうしても、問題が起こったときに相手や環境のせいにしがちになってしまうけれど、君子、つまり理想のリーダーは、それを「自分自身に問題はなかったのか?至らないところはなかったのか?」と考える、という意味です。

これを実践するのはかなり難しいことですが、経営者だけではなく社員もこのような考え方を持てると、お互いが他責にならず成熟した組織、関係性を生み出すことができると思っています。会の中には7〜8年論語を学んでいるメンバーもいて、そのひとが会社でもリーダーシップを発揮しているのを見ると、すごく心強いなと感じます。

ー 会社の中で、共通言語として論語が浸透しているんですね。

そうですね。もともと論語は、2500年前に孔子という中国の思想家が説いた教えを弟子たちがまとめたものが今も残っている、というもので、青柳先生はこれを現代の時事問題等にも絡めて、ビジネスの現場で使える教訓としてわかりやすく教えてくださいます。長く伝わっているからこその説得力をすごく感じますし、それも学ぶことの面白さだと思います。

真剣に講義を聞く受講者

ー 最後に、今後チャレンジしたいことを教えてください。

講師の青柳先生が論語を教えておられる会が他にも四谷、上野など複数あるので、論語を通じた交流を深めていけると良いなと思っています。