開業ノウハウ

プログラミング教室の開業に必要な準備や手続きについて解説!

開業ノウハウ

日本でのプログラミング教育は近年著しい拡大を見せており、2020年から小学校での導入が始まりました。また、2025年度からは大学入学共通テストに情報科目が追加されています。プログラミング教室の開業数は2020年に初めて10,000件を超え、さらなる増加が予想されています。

この市場の拡大を受け、プログラミング教室の開業を考える人も多いでしょう。しかし、開業準備にあたり、不明点が多く不安を感じる方も少なくないはずです。

また、市場の拡大とともに、今後は教室間の競争が激しくなることも予想されます。そこで、本記事では、これからプログラミング教室を開業しようと考えている方々に向け、安心して手続きを進められるように開業手順をまとめています。最後までお読みいただければ幸いです。

プログラミング教室の開業手順

開業手順を説明する前に、プログラミングスクールの開業パターンについて紹介いたします。プログラミングスクールの経営を開始する方法は以下のような方法があります。

プログラミングスクールの開業パターンについて

個人経営によるプログラミングスクール

個人でのプログラミングスクール経営は、学習塾のように独立して行う方法です。事業計画の策定から資金調達、集客活動に至るまで、すべての業務を自己管理する必要があります。膨大な手間と労力が必要ですが、成功した場合、低コストでの運営が可能で、高い利益を期待できます。個人経営または個人のプログラミングスクールでは、大手にはない細かな指導や自由な運営方針が実現可能のため、受講者に合わせて柔軟な運営が可能です。結果として満足度の向上にもつながり、競合との差別化にもつながるでしょう。

オンラインプログラミングスクール

実際の教室を設ける代わりに、オンラインで遠隔地の受講者に指導する方法があります。物理的な教室スペースが不要なため、賃料などの固定費を削減できます。また、受講者の居住地に制限されず、幅広い地域から生徒を募集することが可能です。一方で競合も多く、専門的なマーケティング知識や広告費が必要になるケースが予想できます。

フランチャイズによるプログラミングスクール

フランチャイズ方式では、フランチャイズ本部と契約し、そのサポートを受けながらプログラミングスクールを運営します。加盟料は必要ですが、運営に関する豊富なノウハウを得ることができます。初期投資を行い、迅速な開業を目指す方に適しています。

プログラミングスクールの授業形式について

プログラミングスクールには、主に講義型と個別指導型の2つの授業形式があります。それぞれの特徴を解説します。

講義型

この形式では、一度に複数の生徒に対して授業が行われます。講師は自分のペースで教えることができ、効率的な指導が可能です。生徒たちは、他の生徒との競争を通じて学習意欲を高めることができます。

ただし、質問の時間が限られているため、全ての生徒が授業内容についていけるとは限りません。その結果、一部の生徒にとっては理解が追いつかなくなり、満足度の低下につながる可能性もあります。能力別にクラスを複数用意するなどの検討もおすすめです。

個別指導型

個別指導型では、生徒一人ひとりのペースと理解度に合わせて授業が進められます。生徒は自分の疑問点を直接講師に尋ねやすく、よりパーソナライズされた学習が可能です。一回の授業での収入は講義型よりも少ないですが、開業直後のプログラミング教室では、個別指導型のほうが生徒との信頼関係を構築しやすく、教室の満足度につながりやすいです。

ターゲットを明確にする

続いて、プログラミングスクールのターゲットを明確にしましょう。ターゲットを明確にすることでさまざまなメリットがあります。

  1. 獲得の効率化: 明確なターゲットを持つことで、マーケティング活動がよりターゲットに合わせて最適化できます。ターゲットのニーズが具体的になるため、獲得効率を上げることができます。
  2. 授業内容の最適化: 特定のターゲット層に合わせて、カリキュラムや教材をカスタマイズできます。これにより、授業の効率性が向上し、より効果的な教育を提供することにつながります。
  3. ブランディング: 特定のターゲット層に特化することで、ブランドの独自性を確立し、他の教室との差別化が可能になります。
  4. 口コミの増加: 満足度が向上した受講者からの好意的な口コミを得ることによって、さらに受講者を集めることにつながります。

ターゲットは、大まかには以下のような内容が考えられます。

  • 子ども向けなのか大人向けなのか
  • 初心者向けなのか経験者向けなのか
  • 小学生、中学生、高校生、社会人向け

どのような層をメインターゲットにするかによって教室の雰囲気やコンセプト、授業内容が変わるため、ターゲットについては慎重に定めましょう。

コンセプトを明確にする

どういった層をターゲットにするかによって、どのようなプログラミングスクールにしていくかが変わります。独自のコンセプトを持つことは開業後の事業の成長に大きく影響するでしょう。コンセプトを深めていくためにいくつかのアイデアを紹介します。

  1. 子ども向けの楽しい学習体験: プログラミングをゲームやプロジェクトベースの活動を通じて教えることで、子どもたちが楽しみながら学ぶ体験の提供につながります。
  2. 専門の分野に特化する: 人工知能(AI)、データサイエンス、ウェブ開発など、特定の専門技術に重点を置いたコースを提供します。これにより、特定の分野に興味を持つ学生を惹きつけることができます。
  3. オンラインとオフラインのハイブリッド: 対面とオンラインの両方の利点を活かすハイブリッド型の授業を提供します。これにより、受講生は自宅と教室のどちらでも学習でき、満足度の向上につながります。
  4. プロジェクトベースの学習: 成果物の完成を実際のプロジェクトを通して学ぶことで、理論だけでなく実践的な経験も提供します。受講者が学んだスキルを実際の問題解決に応用する能力を養います。

レッスン内容を定める

ターゲットとコンセプトが定まったら、続いてレッスンの内容を定めます。年齢や能力、専門スキル別にクラスを複数用意するなどがあります。定めたコンセプトに大きく影響はされますが、講師の専門性も考慮しながら慎重にレッスン内容を定めましょう。

プログラミングスクールの物件を決める

プログラミングスクールでは、PCをはじめとする多くの電子機器を使用します。PCを利用するためのコンセントやデスクなどを用意する必要があるため、必要なスペースと電源については洗い出しておきましょう。

また、インターネットを活用した指導が主となるため、安定した高速インターネット接続が必須です。
生徒が同時にオンラインで学習する場合の通信速度も考慮する必要があります。満足度に直結するため、物件を新たに契約する場合はあらかじめ確認しておきましょう。

開業手続きを進める

開業する際には、多くの手続きが必要となります。個人事業主と法人で手続きが異なるなど、不慣れな場合は手続きが煩雑になってしまいます。また、物件を契約する際には初期費用などの支払いに資金が必要となり、多くのケースで融資が必要となります。

開業手続きや融資の相談先については、下記の記事にて詳しく解説しております。開業だけでなく事業成長の相談をしてくれる公的機関も紹介しておりますので合わせてお読みください。

まとめ

プログラミングスクールを開業するには、電子機器などの設備が必要のため比較的広いスペースが必要です。そのため、テナントの固定費や初期費用が高くなる傾向にあります。

事業の解像度が高まった段階で、実際に開業する際には公的機関に相談するのがおすすめです。法律、労務、集客方法などさまざまな観点で相談をすることができます。

プログラミングスクールを開業したあと、受講生がある程度増えてくると集金やスケジュール調整などの事務作業の負担、リスクが大きくなってきます。GMOレンシュはコーディングなどの専門知識は不要で教室・スクール運営を楽にする機能が多く揃っているので、プログラミングスクールの運営効率を改善していきたいと思っている方は、ぜひ検討してみてください。

GMOレンシュの紹介

チーム・教室のための連絡集金サービス「GMOレンシュ」では、運営業務をスムーズに、「教えること」に時間を使うというミッションのもと機能開発を行なっています。GMOレンシュの特徴として集金・連絡・予定機能があり、プログラミングスクールで発生する事務作業の多くをペーパーレス・自動化できるという特徴が挙げられます。スマートフォンさえあれば、管理することが可能なので、場所を問わず運営することが可能です。

GMOレンシュではクレジットカード決済・コンビニ払い・口座振替で生徒が月謝の支払いをすることができます。単発課金や継続課金の機能もあるので、払い忘れを防ぐことが可能です。また、生徒側で自動支払い設定をしておくことで、自動で支払いが行われます。未払いの際には期日前に自動で催促を行います。期日後の未払い金に関しても、いつでもボタンひとつで督促の連絡を行なってくれるため担当者の心理的負担を軽減することが可能です。

レッスンやイベントの情報を登録すると、自動的に受講者にお知らせされます。LINEでもメールでも連絡が一括されるので、漏れなく対象の会員に連絡することが可能です。