開業ノウハウ

ボクシングジムの開業手順を解説!開業後のリスクを少なくするために気を付けるポイントとは?

開業ノウハウ

運動不足解消やダイエットのため、近年人気になってきているボクシングジム。以前は男性向けという印象がありましたが、近年は社会人女性をターゲットとしたフィットネス目的でのボクシングジムも増加傾向にあります。子どもの習い事として選ばれることもあり、老若男女問わず、ボクシングジムに興味を持つ方は多くなってきています。

この記事では、ボクシングジムをこれから開業したいという方向けに開業の手順をまとめてみました。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ボクシングジムの開業手順

コンセプトを定める

「ボクシングジム」とひと口に言っても、どういったニーズを持った方向けにボクシングジムを開くのかによって、必要な設備やホームページに掲載する情報、レッスン内容、料金は大きく変わります。

極端な例として「社会人女性向けのフィットネスとしてのジム」なのにライセンス取得を目標としてレッスンのみの用意だとターゲットがぶれてしまい、体験レッスン後の成約率低下、契約後の継続率の低下を招いてしまいます。

コンセプトを定める際には、まずはターゲットから固めるのがよいでしょう。

ターゲットを固める

「ターゲットを広く取る」というのは、一見すると市場が広がるような気もしますが、事業が軌道に乗るうちは「ターゲットは小さく絞る」というのがよいでしょう。ターゲットとしては以下のようなものを設定できます。あくまでも一例なので、事業を立ち上げる場所やトレーナーの強みによってさらに細分していくのもよいでしょう。

ターゲット
  • 年齢
  • 性別
  • 住んでいる場所
  • スキルレベル
  • スクールに通う目的

以上の項目を元にターゲットのヒントとなりそうな属性を表にまとめてみました。

項目属性
年齢幼児
小学生
中学生
高校生
大学生
社会人
性別男性
女性
スキルレベル初心者
経験者
スクールに通う目的特定の技術の上達
ライセンスの取得
運動不足を解消したい
ストレスを発散したい
ボクシングジムのターゲット属性

コンセプトを決める

どういった層をターゲットにするかによって、どのようなジムにしていくかというのが変わります。

一般的にコンセプトを決める場合には、「誰に」「何を」「どのように」の3つの要素から決めていくとわかりやすいと言われています。

  1. 誰に(ターゲット)
    主にどんな層に対してボクシングジムを提供したいのか
  2. 何を
    ターゲットがスクールを通してどんなニーズや欲求を満たすのか
  3. どのように
    ニーズや便益をどのような方法や技術で満たすのか(練習内容や実施頻度など)

また、見落としがちですが、18歳以下がメインターゲットを想定している場合、保護者が月謝を支払う場合がほとんどであったり、送迎を保護者がおこなっていたりするケースがあります。最終的にジムにお子さんを通わせるかの判断を保護者が握っているケースも多いため、保護者の利便性の視点も考えておくとよいでしょう。

以上の3つの要素だけを決めるだけでも、ある程度のコンセプトが固まったと言えるでしょう。もちろん、雛形にそって考えるだけでなく、自分たち特有の強みを活かしてコンセプトに落とし込むと、競合にあたる他のジムとの差別化につながります。

レッスン内容を定める

作成したコンセプトに沿いながらレッスン内容を考えていきます。初心者向けから上級者向けのプログラム、女性や子ども向けのクラス設定など、ターゲット顧客に合わせたカリキュラムを検討しましょう。レッスン内容だけでなく、社会人向けなら19:00以降にレッスンを行う、子ども向けなら15:00〜18:00でレッスンを行うなど、ターゲット別に時間を調整するのもよいでしょう。

また、トレーナーの資格や経験も重要な要素です​​。トレーナーの強みを活かしたカリキュラムを作成すること独自性につながります。

ボクシングジムの物件を決める

コンセプトに沿って適切な物件を選択することは、ボクシングジムの健全な経営に大きく影響します。

物件の立地は受講生の獲得に大きく影響します。ただし、立地だけがよくても必要な設備が用意されていないような施設は契約率や継続率が低くなっていくでしょう。

リングやサンドバッグといった設備がボクシングジムには必要なため、あらかじめスペースがどれくらい必要なのかの洗い出しをしましょう。また、どうしても練習の際には足音が響いてしまうため、テナントの1階にボクシングジムを構えるなどの対策をして、騒音問題の発生を予防するのがおすすめです。

立地については、集客の観点から駅やオフィスが多いエリアが近い方がよいでしょう。一方、駅に近い物件は固定費が高い傾向にあるため、どれくらいの集客が見込めるのか、同じ地域の同業と比較した際に不便ではないか、などさまざまな観点から立地を考えるのがよいでしょう。

設備に必要なスペース、立地の2つの観点で要件を事前にまとめた上で物件を探してみましょう。

システムの選定

ボクシングジムを効率よく経営していくためには、事前にどういった運営業務を効率化するのかを考えておく必要があります。例えば、会員管理や決済管理、未払いに対しての督促業務などです。

もちろん「開業したタイミングで大部分を効率化する」というのは会員も少ないため得られるメリットは小さいでしょう。一方で経営リスクを減らすために、システムを導入するという観点があります。例として、紙での入会管理や現金での月謝管理などがあります。それぞれ、情報漏洩や金銭トラブルにつながるため、可能な限り早めにオンラインサービスへの移行を検討するのがよいでしょう。

料金を定める

テナントの家賃、外部システム導入での固定費を洗い出すことができたら、続いてジムの料金を定めます。

いままでのステップで定めたターゲットなどにも影響されますが、経営を持続させるために必要な収益を確保するという視点と開業するエリアの相場を加味して、一回あたりの料金を決めましょう。

テナントを借りる場合は固定費以外に内装費用、備品代、光熱費が発生します。集客のためには広告費も必要になるため、事前に設備費と運転費ごとにコストの洗い出しと回収見通しを立ててから料金を決めるようにしましょう。

開業について公的機関に相談する

開業にあたっては多くの書類や手続きが必要です。そのため、開業をする際には公的機関に相談するのがおすすめです。無料で相談ができる窓口としては、以下の5つの公的機関が挙げられます。

開業の相談を無料でできる窓口
  • 税務署
  • 商工会・商工会議所
  • よろず支援拠点
  • 中小企業基盤整備機構
  • 日本政策金融公庫

税務署、商工会・商工会議所、よろず支援拠点、中小企業基盤整備機構、日本政策金融公庫などの公的機関は、開業に関する無料相談窓口を提供しています。

質の高い相談をするためには、事前に明確な事業の内容、具体的な事業計画・資金計画をまとめておくことが必要です。本記事で紹介した内容や各公的機関が公開している要件を参考にして、開業の解像度をあらかじめ高くしておきましょう。補助金や融資の情報も提供してくれるので、開業のタイミングでぜひ無料相談窓口を利用してみてください。

まとめ

ボクシングジムを開業するには、リングやサンドバッグといった設備が必要のため比較的広いスペースが必要です。そのため、テナントの固定費や初期費用が高くなる傾向にあります。

事業の解像度が高まった段階で、実際に開業する際には公的機関に相談するのがおすすめです。法律、労務、集客方法などさまざまな観点で相談をすることができます。

ボクシングジムを開業したあと、受講生がある程度増えてくると集金やスケジュール調整などの事務作業の負担、リスクが大きくなってきます。
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レッスンやイベントの情報を登録すると、自動的に受講者にお知らせされます。LINEでもメールでも連絡が一括されるので、漏れなく対象の会員に連絡することが可能です。