サッカースクール運営を効率化するためには?課題や注意点も紹介!

運営ノウハウ

サッカーはスポーツの中でも世界的に高い人気を誇るスポーツです。日本においても、プロサッカーリーグであるJリーグの発展や世界で活躍している日本人選手の増加、ワールドカップの盛り上がりもあり、国民的な人気を誇っています。

総務省統計局の発表では日本には533万もの競技人口はいるとされています。10~14歳においては、5人に1人がサッカーを競技しているほど人気のスポーツです。

そのため、市場として大きいと言えるサッカースクール(クラブ・チーム)ですが、この記事ではサッカースクールを運営していくためのポイントや注意点、効率化のコツをまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

サッカースクール(クラブ・チーム)の運営業務とは?

前提として、目的や運営する団体によってサッカースクール、クラブチーム、サッカーチームはそれぞれ種類が分かれています。

サッカースクールは、習い事としてサッカーを学ぶことのできる団体を指します。「サッカーチームとの大きな違いは公式戦に出場することができない」という点です。スクールは、基本的にサッカーの知識や経験、指導者ライセンスを所有している指導者によるレッスンが受けることができます。特定のスキルやポジション別に特化したスクールなども存在します。

クラブチームはサッカーの指導を専門に行っている指導者によって運営されている点が特徴で、Jリーグの育成組織もこのクラブチームにあたります。強豪チームやJリーグの育成組織などがクラブチームにあたるため、入団希望者が多く応募することもあります。そのため、入団のための試験(セレクション)が存在し、合格しなければ入団できない場合もあります。

サッカーチームは、地域や民間の団体等が運営するチームのことです。サッカーチームはサッカー協会に登録をしたうえで活動しているため、サッカースクールのような指導に加えて公式戦への参加も可能です。代表的な例として「スポーツ少年団」があり、地域の学校を中心として、地域の子どもが参加するようなサッカーチームが運営されています。

サッカースクールのコンセプトを決める

上述しているように、サッカースクールはクラブチーム、サッカーチームと異なる位置付けとして扱われています。そのため、コンセプトを固めていく作業が必要です。コンセプトを固める際に、まず最初にターゲットを定めるのがよいでしょう。

サッカースクールのターゲットを定める

  • 年齢
  • 性別
  • 住んでいる場所
  • スキルレベル
  • スクールに通う目的

以上の項目を元にターゲットのヒントとなりそうな属性を表にまとめてみました。

項目属性
年齢幼児
小学生
中学生
高校生
大学生
社会人
住んでいる場所主な活動場所から
自転車、車で〇〇分以内
スキルレベル初心者
経験者
スクールに通う目的サッカーの上達
試合経験を積みたい
運動不足を解消したい
ストレスを発散したい
友達を見つけたい
サッカースクールのターゲット属性

コンセプトを決める

どういった層をターゲットにするかによって、どのようなスクールにしていくかというのが変わります。極端な例を挙げますが、ターゲットを「友達と一緒に楽しくサッカーを学びたい小学生」としているのに、練習内容をハードにし過ぎてしまうと、あまりにもターゲットと異なるコンセプトとなります。

また、見落としがちですが、18歳以下がメインターゲットを想定している場合、保護者が月謝を支払う場合がほとんどであったり、送迎を保護者がおこなっていたりするケースがあります。最終的にスクールにお子さんを通わせるかの判断を保護者が握っているケースも多いため、保護者からの視点も考えておくとよいでしょう。

練習の強度に関しては、スクール内にクラスを設けるなどで解決しますが、管理が煩雑になっていくという面もあるため運営体制を考慮しながら、検討していくのがよいでしょう。

一般的にコンセプトを決める場合には、「誰に」「何を」「どのように」の3つの要素から決めていくとわかりやすいと言われています。

  1. 誰に(ターゲット)
    主にどんな層に対してサッカースクールを提供したいのか
  2. 何を
    ターゲットがスクールを通してどんなニーズや欲求を満たすのか
  3. どのように
    ニーズや便益をどのような方法や技術で満たすのか(練習内容や実施頻度など)

以上の3つの要素だけを決めるだけでも、ある程度のコンセプトが固まったと言えるでしょう。

サッカースクールの集客業務

日本のスポーツの習い事市場において、サッカーはかなり高い人気を誇っています。市場としては大きいと言えますが、そのぶん多くの指導者がおり、サッカースクールを安定的に運営していくにあたり、競合が多い市場とも言えるでしょう。

コンセプトの重要性を紹介しましたが、スクールのコンセプトがはっきりしていると、競合と比較された際に大きなアドバンテージになります。コンセプトを活かしての簡単な集客方法をご紹介します。

Googleビジネスプロフィールに登録する

インターネットでの集客方法はさまざまな方法がありますが、まずは無料のGoogleビジネスプロフィールに登録し、Google検索やGoogleマップ上で運営しているサッカースクールが表示されるようにすることからはじめてみるのがよいでしょう。

なぜなら、先述しているようにサッカースクールの主なターゲットは開講している地域に関わっている方になるからです。そういった方々が「サッカーを学んでみたい」と感じた際「渋谷駅 サッカースクール」のような検索ワードで検索することが予測できます。

Googleビジネスプロフィールに自社情報を登録し「活動している場所 + サッカースクール」のような検索ワードに対して、ダンススクールの情報を表示させるようにすることで集客が期待できます。予約フォームへの導線を設置できるので、体験入学用のスムーズな導線も用意できます。

掲載する際にはコンセプトに基づいて、どのようなスクールなのかを発信することで競合との差別化にもつながります。活動場所の様子や料金といったスクールの情報を定期的に更新することで安心感にもつながります。ホームページと違い、無料で運用できるという点と管理画面がわかりやすいため、スクール業務を圧迫することなく続けていくことが可能です。

以上のように、無料で簡単に集客効果が期待できるので、まずはGoogleビジネスプロフィールへの登録にチャレンジしてみてください。

問い合わせ先を用意する

生徒数をある程度確保していくためには見込み客からの体験・見学申し込みが継続的に発生している状態が好ましいです。

体験受付などの問い合わせを電話で受付する方法もありますが、応答するためのコストが高いのと見込み客からの心理的なハードルにつながる可能性もあるため、ウェブ上に問い合わせフォームを設置してみるのがよいでしょう。

問い合わせ先を用意する方法は、ホームページに問い合わせフォームを用意するなど様々な方法がありますが、手軽さの観点からSNSのダイレクトメッセージに誘導する方法からはじめてはいかがでしょうか

この方法でしたら、ホームページの作成・運用コストもかかりませんし、生徒側もそのSNSの利用経験がある可能性が高いので心理的ハードルを下げることにもつながります。先述しているGoogleビジネスプロフィールにはSNSへのリンクを設置することが可能なので、ふたつのサービスを併用することで集客と見込み客確保のためのフォームが簡単に用意できます。

利用するSNSはサッカースクールのターゲット層にもよりますが、Instagramがよいでしょう。Instagramで情報を発信することで集客にもつながり、問い合わせ先にも使うことのできるため運用コストをグッと抑えることができます。

ポスティングする

効率はよいとは言えませんが、学校周辺の地域に向けて、サッカースクールのチラシを配ることで認知を獲得することができます。最近では、印刷も配送もしてくれるようなサービスもあるので、検討してみるのもよいでしょう。もちろん無料で利用することはできませんが、認知獲得のために即効性のある広告であることは間違いありません。コンセプトを軸に競合との差別化ポイントをチラシには盛り込みましょう。

生徒を獲得すると、口コミや紹介などに広がっていくため、それぞれの広告効果を検証しながら、効率のよい広告や集客方法を試していきましょう。

コートの手配とスケジュール調整業務

サッカースクールを運営するためには、サッカーゴールが備えられたコートを手配する必要があります。有料のコートもありますが、有料のコートで運営をするとどうしても月々の会費が高くなってしまいます。管理元が学校や市町村、民間企業によっても料金が大きく異なるため、初期の段階であらかじめコートの手配については調べておくのがよいでしょう。

レッスンを行うためにはスケジュールに合わせてコートを用意し、生徒に連絡する作業が発生します。Googleカレンダーなどの予定を共有できるような日程管理ツールを生徒と共有することで、比較的簡単にスケジュールについては共有できるでしょう。また、連絡についてはLINEやDiscord、Slackなどのグループチャットを作成できるツールを活用することで解決することが可能です。

振替レッスンの調整業務

スケジュール調整業務のなかでは振替レッスンの調整が比較的大変な業務になるでしょう。

「週2回レッスンを行う」というサービス提供をしている教室で、講師または生徒がレッスンに参加できない場合に、別スケジュールのレッスンに生徒が参加できるようにするのが振替レッスンです。

振替レッスンを実施するかどうかについてはスクールの判断に委ねられます。必ず実施する必要はありませんが、生徒の満足度や技術向上のために重要な役割を果たすので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

一方で振替レッスンは調整と管理の業務コストが膨大になりやすいというのも事実です。コストをできる限り抑えるために、振替や欠席連絡にはあらかじめルールを定めておくと良いでしょう。

例えば「欠席通知をレッスンの12時間前にすること」「元々予定されていたレッスンの24時間以内に振替レッスンを申し込む」などです。

レッスン振替がいくらでも過去に遡れてしまうと突合作業が多くなり調整業務が煩雑になります。また、生徒とのトラブルの原因にもつながります。教室運営をスムーズに安全に行うためにも振替レッスンを設ける際にはルールを必ず用意するようにしましょう。また、振替レッスンの調整ではダブルブッキングの発生リスクがあります。ダブルブッキングが発生してしまうと、さらに調整コストが発生します。直前まで気づけなかった場合には生徒からの信用を損なう可能性もあるのでリスクを最小限に抑えるために仕組みを事前に考えておきましょう。

振替レッスンの調整リスクを減らすためには?

調整ミスのリスクを最小限に抑えるためには、管理ツールを導入する方法もあります。生徒数やスケジュールの枠組みもよりますが、50人〜100人規模になってくると振替レッスンの調整業が日常的に発生します。ツールを導入し、空いているスケジュールに対して、生徒側が振替レッスンを申し込みしてもらうようにするなどの方法で、リスクを軽減することが期待できます。

また、スケジュール調整と生徒への連絡業務が1日に30分発生した場合、30日あたり15時間もの業務が発生してしまいます。人件費とツール導入費を考慮して合理的であれば、ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

月謝管理業務

月謝管理はすべてのサッカースクールで毎月発生する業務です。生徒数の増加や、スキルや年齢に応じて料金が異なるクラスを用意した場合、月謝管理はどんどん複雑になっていきます。もし未払いが発生した場合には、生徒と未払金の突合や、督促業務が発生します。

月謝管理とは?

月謝はスクールにおいては大切な収入源になります。サッカースクールの場合、コートの利用料や講師費用などレッスンを開催するだけで支出が発生します。支出が収入を上回ってしまうと安定したスクール運営を続けることはできません。安定したスクール運営のためには、すべての生徒から月謝を確実に回収する必要があります。しかし、生徒数が増えるほど徴収作業や入金管理は煩雑になってしまいます。

月謝袋や銀行振込によって生徒から入金してもらう場合、教室側が手作業で入金の突合作業を行う必要があります。月謝袋の場合、教室側では小銭の用意をする必要があり、金銭の受け渡し額でミスが発生するリスクや紛失のリスクがあります。銀行振込の場合は生徒の名前と振込名義が違うケースが考えられるため、確認工数が増えます。振込金額が違う場合に余剰金を返金すると、振込手数料がかかってしまうなどのリスクが発生します。

月謝管理では、生徒数が増えれば増えるほど、リスクと手間も増加していきます。

サッカースクールの生徒数が30名ほどの場合はMicrosoft ExcelやGoogleスプレッドシートでの管理で問題なく運営可能かもしれませんが、紛失などの信用を損ねるような重大なリスクが発生する可能性もあるため、集金システムの導入を早い段階で検討してみるとよいでしょう。

未払金の管理と督促業務について

上述しているように、安定したスクール運営のためには、すべての生徒から月謝を確実に回収する必要があります。そのため未払金が発生した際には督促業務が発生します。未払金による損失を発生させないためにも督促業務は重要ですが、生徒に対して督促を行うのは心理的な負担も大きい作業です。また、実際には支払いが完了している生徒に督促を行った場合、不信感にもつながるため突合作業には正確さが求められます。

担当者の心理的負担の軽減や回収率を上げるためにも、督促を自動化する集金システムの導入も検討してみてください。

GMOレンシュの紹介

サッカースクール運営ではスケジュールの調整や集金関連業務の負担が大きくなりやすいです。生徒数が少ない間では手作業での管理でもよいですが、生徒数やクラスが増えていくと少しずつ業務の複雑性が増していきます。

チーム・教室のための連絡集金サービス「GMOレンシュ」では、運営業務をスムーズに、「教えること」に時間を使うというミッションのもと機能開発を行なっています。GMOレンシュの特徴として集金・連絡・予定機能があり、サッカースクールで発生する事務作業の多くをペーパーレス・自動化できるという特徴が挙げられます。

GMOレンシュではクレジットカード決済・コンビニ払い・口座振替で生徒が月謝の支払いをすることができます。単発課金や継続課金の機能もあるので、払い忘れを防ぐことが可能です。また、生徒側で自動支払い設定をしておくことで、自動で支払いが行われます。未払いの際には期日前に自動で催促を行います。期日後の未払い金に関しても、いつでもボタンひとつで督促の連絡を行なってくれるため担当者の心理的負担を軽減することが可能です。

レッスンやイベントの情報を登録すると、自動的に生徒にお知らせされます。LINEでもメールでも連絡が一括されるので、もれなく対象の会員に連絡することが可能です。

まとめ

サッカースクールを開業したあと、生徒がある程度増えてくると集金やスケジュール調整などの事務作業の負担、リスクが大きくなってきます。
GMOレンシュはコーディングなどの専門知識は不要で教室・スクール運営を楽にする機能がたくさん揃っているので、サッカースクールを運営効率を改善していきたいと思っている方は、ぜひ検討してみてください。