LINE公式アカウントは日本でもっとも使われているメッセージアプリ「LINE」が提供する企業・店舗用のLINEアカウントのことで、友だち追加してくれたユーザーに対してメッセージやお得な情報を発信することができるツールです。
多くの方が利用しているため、かんたんに導入でき、習い事や塾、スクール、チームなどでの連絡ツールとして活用されている方は多いでしょう。
この記事では、習い事や塾、スクール、チームなどLINE公式アカウントを活用する方法や、メリット・デメリットをそれぞれ紹介しています。あなたの教室・チームにあった活用方法を見つけるヒントにしてみてくださいね。
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントは、日本でもっとも使われているメッセージアプリ「LINE」が提供する、企業・店舗用のLINEアカウントのことです。通常のLINEアカウント同様、1対1のトークが利用できるほか、友だち追加してくれたユーザーに対して一斉配信のメッセージや、クーポンなどのお得な情報を発信することができます。
個人のアカウントとは異なり、以下のようなことが可能です。
- メッセージ配信
友だちとなっているユーザーに一斉にメッセージを配信する機能 - 応答メッセージ
特定のキーワードに反応して自動でメッセージを返信してくれる機能 - リッチメニュー
トーク画面にHPやお知らせなどのリンクを常設できる機能 - ショップカード
LINE公式アカウントに登録している方のみ利用できるオンライン型のポイントカード
LINE公式アカウントは法人ではないと利用できないということはなく、現在のところ、個人の方でも利用が可能なサービスです。そのため、個人事業主として習い事教室を運営している方や、非営利団体のスポーツチームなどでもアカウントを作成することができます。
そのほかの機能については公式のヘルプもご参照ください。
LINEアカウントの習い事教室における活用事例
LINE公式アカウントを習い事教室で活用する方法は多々ありますが、代表的な活用方法を以下でご紹介します。教室やチームの運営方法に合わせて、活用方法を検討してみましょう。
欠席や振替など、生徒とのやり取りに利用する
LINEのチャット機能を使って、生徒と1対1のメッセージをやり取りすることができます。習い事教室では、生徒からの欠席連絡や振替の対応が業務の1つとなるため、生徒からの連絡を公式アカウントで受け付けるようにしておくと安心です。
個人のアカウントとは異なり、管理者を複数追加することができるため、コーチや講師が内容を確認することもできます。
休講や参加募集などの情報発信に利用する
個人アカウントとの大きな違いとして、友だちになっているアカウントへ一斉配信のメッセージを送信する機能があります。
メッセージの送信先は、タグ機能を使って絞り込むことができるので、コースやクラスなどでタグ付けしておくと、関連する生徒のみに連絡を送ることができ便利です。ただし、タグ付けは運営者側で行う必要があるので、受講者からヒアリングした情報をもとに間違えのないよう管理が必要です。
体験入会の受付に利用する
また、本入会前の体験入会やイベントなどの受付に利用する方法もあります。
LINE公式アカウントでは、お友だち追加をされた際の自動送信メッセージ(あいさつメッセージ)を設定できます。
たとえば、HPなどにはお友だち追加のURLを設置しておき、あいさつメッセージで体験レッスン時に必要な内容を送ってもらうよう呼びかけることで、体験入会の予約をLINE公式アカウントで受けることが可能になります。
ただし、お友だち追加した受講者側が返信をしないと情報が確認できなかったり、参加希望があった日程に空きがあるかは運営者側で確認する必要があったりするので、ご自身の教室の規模や、体験レッスンの形態に合わせて活用を検討するとよいでしょう。
集客に利用する
また、LINE公式アカウントには「ステップ配信」という機能があり、これは、新規でお友達になったアカウントへ、友だち追加からの日数に合わせて自動でメッセージを送信してくれる機能です。
たとえば「体験入会の受付に利用する」の対応と合わせて導入しておくことで、体験を検討している見込み顧客に再度教室のことをお知らせできるので効果的です。
たとえば以下のようなステップが考えられます。
- 【友だち追加時】教室・スクールの紹介
- 【1日後】カリキュラムや講師の紹介
- 【2日後】無料体験のご案内
- 【3日後】実際に通っている受講者の声の紹介
- 【7日後】無料体験を再度ご案内+キャンペーンなどの情報の配信
LINE公式アカウントを習い事教室で利用するメリット・デメリット
LINE公式アカウントを習い事教室で利用するメリット
LINE公式アカウントを習い事教室で利用するメリットは以下のようなものがあります。
- 使い慣れたツールで受講者とコミュニケーションを取ることができる
LINEの普及率はとても高く、受講者のほとんどはアカウントを所持しているでしょう。日頃から連絡ツールとして使っているため、緊急時の連絡なども漏れがなく確認でき、導入時の説明なども簡単であるメリットがあります。また、運営者側も受講者からの連絡を即時に確認し、返信ができるので、教室の信頼度アップにも繋がります。
- 一斉配信で効率的に情報の伝達ができる
LINE公式アカウントのメッセージ配信を利用することで、教室のプリント配布の手間や、個別に個人とやり取りする手間を削減することができます。子供向けの習い事の場合、直接保護者へ連絡することができるため、伝達漏れもなく安心です。
- 講師やコーチなど、複数の運営者で連絡の分担ができる
また、個人同士のメッセージとは異なり、LINE公式アカウントは教室対受講者のやり取りとすることができます。公式アカウントへ管理者を複数追加することができるため、講師やコーチなどにも欠席連絡を確認してもらったり、返信などの対応を行ってもらったりすることが可能になります。複数人で運営を行っている場合には、公式アカウントがあると安心です。
- マーケティングに役立つ
LINE公式アカウントは、お店などで主に利用されているため、集客の機能が充実しています。活用事例でも紹介したような「ステップ配信」のほか、「クーポン配布」機能や「アンケート」機能などもあり、利用方法次第で、教室の新規受講者の獲得や既存の受講者の満足度向上に役立てることが可能になるでしょう。
LINEアカウントを習い事教室で利用するデメリット
- アカウントの情報を手動で変更する必要がある
前提として、LINE公式アカウントで友だち申請してくれたアカウントの情報は運営者側では確認できません。そのため、友だちになったアカウントがどの受講者のものなのかを判別するためには、情報を受講者側から送ってもらう必要があります。
情報の取得には、先に紹介した「あいさつメッセージ」を活用し、取得後は必ずアカウントの名前を変更し、タグやノートを残すようにしましょう。
- 配信先を自由に選択することができない
すでにタグを付けている場合には、タグごとの配信が可能ですが、特定のレッスン予定の参加者のみに連絡を行いたい際など、配信先の絞り込みが行えない場合があります。
友だちが多くなってくると、宛先の管理が煩雑になってくるというデメリットがあります。
- 一斉配信の場合、既読未読が数でしかわからない
一斉配信のメッセージ機能は便利ですが、相手がメッセージを読んだかどうか、既読数でしか確認ができません。受講者の中で誰がメッセージを見たか見ていないかを確認することができないため、緊急時の案内を見ていなかった、という心配はどうしても残ってしまいます。
- 退会後のアカウント管理が難しい
一度友だちになったアカウントは相手から削除やブロックをされない限り残り続けてしまうため、一斉配信時などに退会したアカウントが含まれていないか、配信の内容には個人情報を含んでいないかなどの注意が必要です。
- 配信メッセージ数によってはコストがかかる場合がある
LINE公式アカウントは無料でも利用ができますが、無料の場合配信するメッセージ数や利用できる機能に制限があります。利用方法によっては、有料アカウントへアップグレードする必要がある場合があるため、利用前にコストを確認しておきましょう。
まとめ
LINE公式アカウント習い事教室やチームで活用する際の方法や、メリット・デメリットについて紹介しました。広く普及しているLINEを連絡ツールとして導入することで、教室の信頼度や満足度アップに繋がり、また、集客にも効果的です。
便利な機能がたくさん用意されているので、あなたの教室やチームにあった活用方法を検討してみましょう。
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チーム・教室のための連絡集金サービス「GMOレンシュ」は、習い事・塾・スクール運営に発生する事務作業を効率化することができるサービスです。
運営業務をスムーズに、「教えること」に時間を使うというミッションのもと機能開発を行なっており、「集金」「連絡」「予定管理」「受講者管理」といった、習い事教室の運営に役立つ機能が一通り揃っています。
LINEアカウントがあれば登録することが可能で、お知らせや予定の共有がLINEアカウントに届くという点はLINE公式アカウントと同様に利用いただけますが、そのほか、受講者別に既読未読を管理できたり、受講者の入会フォームとしても利用できるといったメリットがあります。
教室の登録には月額利用料が発生しますが、受講者数が増えても同じ料金で利用できるため、教室の規模が大きくなっても安心です。
集金やスケジュール管理など、LINE公式アカウントにはない機能も用意されているので、習い事教室運営の際にはぜひ一度ご利用を検討してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。