バレエ教室は、礼儀作法や美しい姿勢を身につけることができることから、子どもの習い事として長く人気のある教室です。日々のレッスンがとても重要で忍耐強さが求められますが、新しいことができるようになる喜びや、発表会などで人前で踊る楽しさは代えがたいものがあります。
バレエ教室は指導者の経歴なども重要なため、歴史のある教室も多く、設立時から運営方法を変えていなかったり、管理方法が属人化してしまっていたりといったお悩みを抱えている運営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、バレエ教室を運営している方や、これから運営を任されたという方向けに、代表的な運営業務と、運営の効率化に使えるアイデアをいくつかご紹介します。
バレエ教室の代表的な運営業務
受講者管理
すべての教室・スクールでいえることですが、所属する受講者の管理は必須です。
人数規模が大きいスクールの場合、独自の管理システムを導入し管理をしていることが多いでしょう。独自のシステムがない場合、エクセルなどで管理する方法があります。
どの方法でも、個人情報のため適切な方法で管理するように細心の注意をはらいましょう。
集金
教室の授業料の集金は、バレエ教室の運営業務の中でかなり大きい割合を占める業務に当たるでしょう。毎月の請求額を算出し、支払締切日までにもれなく集金を行う必要があります。
習い事における集金方法の代表的なものは以下があります。
集金方法 | 導入のしやすさ | 手数料 | 管理のしやすさ | 安全性 |
現金集金 | ★★★ | 無料 | △ | ★ |
クレジットカード | ★ | 有料(3~4%) | ◎ | ★★ |
口座振替(自動引き落とし) | ★ | 有料(1~3%+初期費用) | ◯ | ★★★ |
口座振込 | ★★★ | 有料(※振込側負担) | △ | ★★ |
QRコード決済 | ★ | 有料(1.5~4%) | ◯ | ★★ |
バレエ教室の場合、月謝制を導入している教室がほとんどであるため、毎月の集金に便利な「口座振替」や「クレジット払い」を利用するケースが増えているようです。もちろん、教室規模や先生の方針によっては、集金袋での現金集金をあえて残している場合もあります。
また、発表会などのイベント時には、参加費や衣装代、チケット代などの集金も必要になります。生徒によって価格が異なるなど、個別の集金が増えてくる場合には、管理も煩雑になってしまうため、間違いや重複、不足のないよう、集金のシステム化を検討してみるとよいでしょう。
欠席管理・振替
また、日々の業務で負担が大きいものが欠席があった際の振替の調整です。
月謝制の場合、振替制度があったほうが生徒の納得感は高く、満足してもらえますが、すべての欠席について振替を行っていては、教室の運営も続きません。
そのため、生徒都合の欠席による振替については、事前に以下のようなルールを定め、講師の負担が少なくなるよう努めましょう。
- 振替可能な欠席の申し出期間:レッスンの何日前、何時間前など
- 振替先として指定可能な期間:欠席したレッスンと同じ月、1ヶ月以内など
- 振替可能な回数:1ヶ月1回のみなど
- 振替可能な理由:学校行事、体調不良のみなど
また、スケジュール調整が可能なシステムを導入し、生徒側が自分で振替日を選べるようにする方法もあります。振替の調整にかかる時間が大幅に削減できるので、生徒数が一定数を超える教室の場合、システムの導入を検討してみるとよいでしょう。
以下の記事で振替の詳細な運用方法を紹介しているので、あわせて読んでみてくださいね。
保護者からの問い合わせ対応
また、保護者からのお問い合わせ対応も時間帯が重なると教室の負担になります。
緊急連絡先として電話番号を掲載されている場合がほとんどですが、欠席や送り迎え、休校についてなど、よくある連絡については電話以外でも回答ができるようにしておくと、負担を軽減できます。
発表会・イベントなどの参加者管理
バレエ教室の場合、定期的な発表会などのイベントは生徒にとっても講師・運営者にとっても大きな目標となる場です。発表会の演目や内容、生徒の様子などに集中するためにも、参加者の管理などの発生する事務作業はできる限り効率化しておく必要があります。
また、外部向けに体験入会を実施している場合には、その受付も必要です。
教室向けの管理システムなどでは、予定の参加者募集ができたり、参加者のみに集金や連絡を送るといった操作を簡単にできるようになっている場合が多いため、運営者の負担が大きくなってきたら、一度導入も検討してみましょう。
なお、有料のシステム以外にも、Googleフォームなどの無料のシステムを利用して参加者の募集を行うこともできるので、教室の規模や必要な機能によって、ご自身の教室にあった運用方法を見つけていきましょう。
講師の管理
ご自身ですべての生徒に教えているという場合を除き、講師の給与管理や予定管理も業務として発生します。
生徒が欠席する場合には担当の先生にその連絡をして・・・といった業務は、運営者の時間を圧迫してしまうため、できる限り、LINEグループやチャットシステムなどで簡略化できると良いでしょう。
バレエ教室で導入できる運営効率化のアイデア
バレエ教室の代表的な運営業務を紹介しました。
ここからは、運営業務を効率化するためのアイデアをいくつか紹介しています。教室に合わせて、少しでもシステム化できる部分がないか検討してみてくださいね。
LINEビジネスアカウントを活用する
LINE公式アカウントは、日本でもっとも使われているメッセージアプリ「LINE」が提供する、企業・店舗用のLINEアカウントのことで、バレエ教室をはじめ、多くの習い事教室でも公式アカウントの導入が進んでいます。
たとえば以下のようなことが可能です。
- 受講者(生徒)へのお知らせ一斉配信
- 受講者(生徒)からの個別のお問合わせ対応
- 体験入会希望者へのフォローアップ
- 予定の共有やアンケート
受講者側も使い慣れたツールで教室からの連絡を確認することができるため、教室からの急な連絡を見逃さず安心できます。
LINEの活用方法については以下の記事でも詳細に説明しているので是非チェックしてみてください。
Googleカレンダー・Googleフォームを活用する
予定管理や参加者募集に関するお悩み事については、Googleが提供している「Googleカレンダー」や「Googleフォーム」を利用して解消する方法もあります。
どちらも無料で利用できるプランがあるため、一度利用してみて教室にあった運用が可能か試してみるとよいでしょう。
スクールの運営管理システムを導入する
バレエ教室の規模がある程度大きい場合、スクールの運営管理に特化したシステムを導入する方法もあります。導入するシステムにもよりますが、多くのシステムが集金や会員管理、予定の管理など、教室運営に関わる業務を効率化できる機能を提供しています。
ほとんどの場合、教室の運用に合わせたカスタマイズ性が高かったり、機能が多くあるものが価格帯が高くなりますが、教室によっては利用しない機能もあるため、お試し期間などを活用し、ご自身の教室にあった過不足のない運用が可能かをチェックするとよいでしょう。
一般的なシステムを導入するメリットとデメリットもまとめていますので参考にしてみてくださいね。
システムを導入するメリット
- スクールの運営管理を効率化できるため、講師がその業務をやっている場合にはそのほかの「教える」業務に集中できる
- スクールの運営管理を効率化できるため、別途管理スタッフを雇っている場合には人件費を削減できる
- システム化により、ミスをなくし、担当者の心理的負担を解消できる
- キャッシュレス化・ペーパーレス化により、保護者・生徒からも信頼を得られる
システムを導入するデメリット
- システムにもよるが、有料の場合コストが発生する
- 導入時に生徒側の登録などの手間がかかる
まとめ
バレエ教室の運営業務は多岐にわたりますが、集金や予定の調整といった事務作業をシステム化し簡略化することで、生徒とコミュニケーションを取ったり、生徒の指導カリキュラムを考えたりと行った、「教える」に直結する業務に時間を使うことができるようになります。
また、手作業はミスや属人化も生まれやすく、教室の規模が大きくなればなるほど、担当者の心理的負担も大きくなります。そのため、教室を運営する場合、できる限り集金や生徒管理といった作業はシステム化することを検討してみるとよいでしょう。
この記事では、バレエ教室の運営業務として代表的なものを紹介し、簡略するためのアイデアをいくつか紹介しました。現在バレエ教室を運営している方や、これからバレエ教室の運営に挑戦する方の参考になれば幸いです。
GMOレンシュの紹介
チーム・教室のための連絡集金サービス「GMOレンシュ」は、上記で紹介したスクールの運営管理システムのひとつで、バレエ教室など、習いごと運営に発生する事務作業を効率化することができるサービスです。
運営業務をスムーズに、「教える」ことに時間を使うというミッションのもと機能開発を行なっており、「集金」「連絡」「予定管理」「受講者管理」といった、教室の運営に役立つ機能が一通り揃っています。
バレエ教室やダンス教室などでも広く導入が進んでいます。
GMOレンシュを導入することで、受講料のお支払いのキャッシュレス化(クレジットカード払い・コンビニ払い・口座振替)に対応できたり、受講者向けのお知らせや予定共有を専用のアプリケーションの開発などは不要で導入することができます。
月額利用料は定額で、生徒数によって変動することがないため、これから教室を始める場合にも安心して導入いただけます。
「教える」にチャレンジしてみる際には、ぜひ一度導入をご検討くださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。